[비즈한국] すでに老いつつあるが、精神的に老いたくはないので、常にトレンドに対して触手を伸ばして生きている(そう言いながら昔のドラマのコラムを書いているという皮肉)。しかし、お菓子やアイスクリームを選ぶときは、やはり「新作」よりも古いものの方がいい。「ハニーバターチップ」のように一瞬人気を博すお菓子が出れば興味本位で購入してみるが、結局いつも手に取るのは「セウカン(かっぱえびせん)」や「チャガルチ」のようなお菓子であるのと同様だ。突然昔のお菓子の話をするのは、1999年に放送されたドラマ『クッキ』のせいだ。
ケーブルテレビで再放送中の『クッキ』を見ながら「クッキ・ピーナッツサンド」を思い出すのは自然な流れだ。もともとクラウン製菓264900から販売されていたお菓子だが、ドラマの公式スポンサーを務めたうえに人気まで得たことで「クッキ」という名前が付けられた。劇中で「ドングラミ(丸)」という名前で登場した「クッキ・ピーナッツサンド」は、丸いビスケットの間に香ばしいピーナッツクリームを挟んだシンプルな形だが、20年近く経った今でも変わらぬロングセラーだ。そしてドラマ『クッキ』もまた、私と同世代が鮮明に覚えている作品だ。ふぅ、今の若い子たちは、なぜピーナッツサンドにクッキという名前が付いているのか知らないんだろうな。

『クッキ』のストーリーラインは単純だ。クッキの父ミン・ヨンジェ(チョン・ドンファン)は、独立運動のために母を亡くしたばかりの娘クッキ(キム・ヘス、子役パク・ジミ)と全財産を友人ソン・ジュテ(パク・ヨンギュ)に託して旅立つ。この設定からして悲劇の予感がするだろう? 両親のいない幼子と大金だ。クッキはジュテの妻(キム・ヨンジャ)と娘シニョン(チョン・ソンギョン、子役キム・チョヨン)に虐げられ、冷遇されながらも、しっかり者で芯の強い子に育つ。
解放を目前にしてヨンジェが戻ってくるが、財産を失うことを恐れたソン・ジュテが友人ヨンジェの暗殺を画策し、クッキは父親を失う。その後、「テファダン」のチャン・テファ(チョン・ムソン)の下で製パン技術と企業家精神を学んだクッキが、事あるごとに彼女を妨害するソン・ジュテのプンガン製菓を追い抜き、立派な企業家になるというストーリー。さらに、クッキの父親と共に独立運動をしていた大統領府経済秘書官チェ・ミングォン(ソン・チャンミン)と、クッキと幼い頃同じ町で育った高利貸しキム・サンフン(チョン・ウンイン)のクッキへの愛、そしてミングォンを想うクッキの友人シニョンの愛も絡み合う。

生まれ持った聡明さと機転の良さ、素早い身のこなし。クッキは幼い頃から「何をしても成し遂げる子」という素質を見せていた。テファダンの主人チャン・テファと出会い、食べ物に対する心構えや正しい経営の原則など、高いレベルの企業家精神を学び、一層成長する。チャン・テファに学ぶ原則と信念は、突き詰めれば単純だ。人が食べる食べ物に細工をせず正直に作ること、食べ物であれ顧客であれ誠心誠意尽くすこと。しかし、金と欲望が絡むと、その単純さを守ることは非常に難しいことなのだ。

クッキと対立するプンガン製菓のソン・ジュテ社長を見よ。製麺工場を運営していた頃には漂白剤として苛性ソーダを使い、クッキが開発した食用グリセリンを塗るパンの技術をすかさず横取りして特許出願をするかと思えば、卸売業者たちに薄利多売の価格で製品を流すのはもちろん、金の指輪まで付けてクッキが作った「ドングラミ」を無視させる。
さらには「ドングラミ」からウジが出たという虚偽の通報を捏造し、市場から完全に追放しようとする。権力者に賄賂を贈ったり、二重帳簿を使って脱税する程度は可愛いものだ。『クッキ』の時代背景である1950年代後半であれ、2019年の今であれ、良心に欠ける経営者たちは、シャム双生児のように似た行跡を辿るらしい。そして昔も今も、クッキのような真っ直ぐな経営者が少ないからこそ、せめてドラマの中だけでも正直な経営者を見ていたいのだろう。

ありきたりではあるが、一定以上のカタルシスを担保する勧善懲悪ストーリーであり、1950年代後半という廃墟の地を踏みしめ、絶え間ない努力とアイデアで成功する女性企業家の成長物語を描いた『クッキ』は、最高視聴率53.1%を記録するほど大きな人気を集めた。IMF経済危機の余波を身をもって経験していた1999年の大韓民国において、『クッキ』のような成功物語は人々の心を打つのに十分だった。

ここに時代劇で特に長所を発揮するチョン・ソンヒ作家の引き込まれるような脚本と、俳優たちの味わい深い演技が加わった。特に子役たちの演技を称賛せずにはいられない。幼いクッキを演じたパク・ジミ(後に『天国の階段』でキム・テヒの子役を担当。現在の活動名はパク・ガリョン)は、芯が強く健気でありながらオーバーにならない演技で、大人に負けない人気を博したと記憶している。
そして『順風産婦人科』で「お義父さん、何してるんですか」と叫びながら、せこくて卑しい演技を見せたパク・ヨンギュが、反省を知らないソン・ジュテを演じた悪役演技も一品だった。主役のキム・ヘスに関しては、言うまでもない。

女性企業家の成長物語を描くためか、ラブストーリーはやや控えめに描かれたが、その方がドラマの成功にはプラスになったようだ。クッキは困難に直面しても、決して安易に周囲に助けを求めない。最終的にクッキと結ばれるチェ・ミングォンもまた、彼女が辛い時に寄り添うことはあっても、簡単な救いの手は差し伸べない。今見返すと、あまりにも正しすぎるチェ・ミングォンよりも、物心両面で影ながらクッキを支える冷徹な高利貸しキム・サンフンに心が惹かれるが、自分の努力だけで正当に成功しようとするクッキだからこそ、サンフンとは結ばれなかったのだろう。

それはさておき、『クッキ』を見ていると、無性に「クッキ・ピーナッツサンド」が食べたくなってきた。調べてみると、「クッキ・ピーナッツサンド」以外にも姉妹品としてドラマの中でプンガン製菓が作っていたチョコサンドである「クッキ・チョコサンド」があり、最近ではコンビニを中心に「クッキの妹・スクヒサンド」という抹茶クリームサンドも出ているそうだ。それでもやはり、お菓子は昔ながらのものがいい。
執筆者 チョン・スジンは?
映画と旅行が好きで『ムービーウィーク』『KTXマガジン』などを経たが、変わらぬ愛情の対象はドラマだった。ドラマの公式サイトの人物紹介を読むのが趣味で、締め切りのたびに昔のドラマにハマってしまい、締め切りに追われる人生を12年間送ってきた。最近では、新大陸を探検する冒険家のようにYouTubeのあちこちを覗き見ている。