[비즈한국] アンタクト(非対面)消費がトレンドとして浮上し、早朝配送が日常化した。野菜や加工品だけでなく、有名店の完成料理や市場の製品など、商品群も多様化する傾向にある。自宅で様々な食品を受け取れるという利便性から注文量は増えているが、懸念も少なくない。コールドチェーンシステムを備えていない中小業者が競って参入しているため、食品の鮮度が適切に維持されていないからだ。

最近人気の「有名店デリバリー」、「刺身デリバリー」を実際に試してみると
Aサービスは、地域ごとの有名店の料理を早朝配送して人気を集めている。業者は当日入った顧客の注文をまとめ、有名店で料理をピックアップした後、ピックアップ拠点に商品を集めて分類・梱包する。夕方の時間帯に配送を開始すれば、顧客は翌朝、注文した料理を受け取ることができる。
Aサービスを通じてチゲとマンドゥ(餃子)、米粉麺を注文してみた。それぞれソウル大峙洞(テチドン)、梨泰院(イテウォン)、忠正路(チュンジョンロ)の有名店の商品だ。14日午後7時40分に配送出発の連絡があり、翌朝確認すると玄関先に注文した商品が届いていた。商品は15日午前4時に配送が完了した。紙箱を開けてみると、保冷バッグで梱包されたチゲが入っていた。飲食店でそのまま梱包してきたかのように使い捨て容器に入っており、温めるだけですぐに食べられる。
有名店の料理を自宅で気軽に受け取れるという利点は魅力的だ。外出や外食が難しい昨今、消費者の間で高い支持を得られるサービスだ。業者によると、Aサービスは毎月50%以上の成長率を見せている。

しかし、来るべき夏に向けた備えは必要だ。完成調理食品を保冷剤1つだけで常温にさらすことにはリスクがある。15日午前に開封した商品箱の保冷剤はすべて溶けた状態だった。米粉麺に入っているモヤシもしなびていて食べられなかった。
Aサービスは、冷蔵車を利用して配送しているため、食品の鮮度に問題はないと回答した。Aサービスの担当者は「配送はコールドチェーンを備えた協力業者を利用している」とし、「製品に合わせて保冷材、梱包材を使用し、鮮度の維持に気を使っている」と述べた。
しかし、飲食店から製品をピックアップしてくる車両の場合は、冷蔵システムを備えていない。一般車両を利用して料理をピックアップ拠点まで移動させる。また、ピックアップ拠点で複数の商品を集めて配送業者に引き渡すまで、常温にさらされる時間も少なくない。暑い夏には数時間の常温露出でも食品が変質する可能性が高い。
Aサービス担当者は「ピックアップ車両は冷蔵車ではないが、冷気を維持できる保冷剤や保管容器などを使用している」とし、「ピックアップ拠点から配達へすぐにつながらない場合は冷蔵保管している」と説明した。
旬の水産物と刺身を安価に当日配送して人気を博すBサービスも実際に利用してみたところ、鮮度への懸念が強まった。Bサービスの場合、冷蔵車ではなく一般車両で商品を配送する。配送ドライバーは一般バンの後部座席から商品を取り出した。紙箱に入った刺身は保冷剤1つだけで鮮度を維持していた。
車内には配送前の他の顧客の商品も複数積み上げられていた。刺身、水産物など極めて高い鮮度が求められる商品を一般車両で配送する場合、常温露出時間が長くなり、鮮度に問題が生じる可能性が高い。
Bサービス担当者は「出荷まではコールドチェーンシステムを備えている。その後、顧客への配送区間ではコールドチェーンはないが、配送時間を3時間以内に短縮して新鮮に届くようにしている」と説明した。続いて「夏には外部気温の変化に応じて、箱の内部を10〜15度程度に維持するようエコ保冷材を補強する」と答えた。

「取引方法を規律するだけ」配達・配送プラットフォーム事業者の衛生管理は死角地帯
昨年登場したCサービスは、可楽(カラク)市場の商品をソウルおよび京畿(キョンギ)地域に当日配送して高い人気を集めた。午後3時までに注文すれば、その日の夕方7時前に商品を受け取れるという迅速な配送サービスに注文が殺到した。水産物、肉類などを安価に販売し、顧客からの反応も良かった。
注文量がそれほど多くなかったサービス当初は大きな問題はなかった。しかし、注文量が増えると配送時間が遅れ始めた。Cサービスを頻繁に利用した顧客のキム某氏は「1人用のヒラメの刺身、豚バラ肉などは安価で販売されていたのでよく購入した。サービス開始時は受け取り時間を指定でき、時間通りに届いた。しかし、口コミで広まってからは配送に時間がかかるようになった。夕食として食べる刺身を注文したが、深夜1時30分に届いた」と話した。
配送時間が遅れるにつれて品質も低下した。一度に配送する物量が増えたことで、刺身、肉類など鮮度が重要な商品が常温にさらされる時間が長くなった。次第に商品の質に対する不満が積み重なり、当該サービスで注文した商品を食べて異常を訴える顧客も増えた。地域のオンラインコミュニティには、Cサービスで注文した商品を食べた後に体調を崩したという事例が相次ぎ、結局Cサービスは先月終了した。
食品関連プラットフォーム事業は増えているが、これを監視する衛生管理に対する特別な規定はない。自治体の衛生担当部署は一般飲食店のみを管理するだけで、プラットフォーム事業者は管理対象ではない。通信販売業担当部署は、衛生関連の規律がないとして困惑している状況だ。
ソウル特別市労働民生政策官公正経済担当官の関係者は「通信販売業は、電子商取引等での消費者保護に関する法律の適用を受け、取引方法についてのみ規律する。プラットフォーム事業者が直接衛生施設を運営しているわけではないため、個別に衛生管理指針を出すことはない」と述べた。
仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「食品関連の配送・配達中小業者が増えているが、これらを対象とするマニュアルや規律がない。自治体は一般飲食店の衛生管理のみを担当しているが、今や人々の食生活パターンは変化している。配達・配送業者が食品衛生のための鮮度管理システムを適切に備えているかなどを管理することが必要だ」と指摘した。