[비즈한국] トス証券のウェブトレーディングシステム(WTS)が正式リリースと同時に盗用論争に巻き込まれた。KB証券がトス証券に対し、「自社のWTSを模倣した」として法的対応に乗り出したためだ。KB証券は「トス証券独自のデザインを使用すべき」として、善意の競争のための措置であるとの立場を示している。金融業界で盗用論争が頻繁に起こる中、今回のWTSデザイン盗用を巡る争いの行方に注目が集まっている。

KB証券は最近、トス証券を相手取り不正競争行為差止仮処分を申請した。トス証券のWTS「トス証券PC」が、KB証券のWTSである「M-able(マーブル)ワイド」と類似している点が多いという理由からだ。WTSとは、ホームトレーディングシステム(HTS)やアプリのようなインストール作業なしに、ウェブ上で直接株式を取引できるプラットフォームで、PCやタブレットなどで利用できる。
KB証券は2023年10月31日から、トス証券は今年5月の試験運営を経て7月18日からWTSの正式サービスを開始した。KB証券は7月15日に仮処分申請を行ったとされるが、トス証券側は24日、「まだ訴状を受け取っておらず、コメントは難しい」と伝えた。
KB証券の仮処分申請の趣旨がトス証券のWTS運営中断を求めているのかは確認されていない。ただしKB証券は「当社が相当な投資と努力を経て構築したUI・UXを用いてサービスを提供していることに対し、裁判所の判断を仰ぎたい」とし、「トス証券が独自のUI・UXでサービスを行うのであれば問題はない。WTS市場の拡大に向けた善意の競争が目的だ」と回答した。
実際にKB証券とトス証券のWTSを見てみると、メイン画面の構成や項目の配置に類似点が見られる。両社のWTSの初画面上部には国内外の株価指数が、その直下にはリアルタイムニュースが配置されている。その下にはリアルタイムの株価やテーマ別の人気銘柄などが続いている。最初に接続した際に株価指数とニュースが表示されるメイン画面は、両社のWTSで酷似している。一方、銘柄別の取引画面や指数のグラフなど、個別のコンテンツのUI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザー体験)デザインには違いがあった。

KB証券は、マーブルワイドのUI・UXデザインに対して特許を出願していない。特許出願をせずに盗用問題を争う場合、主に「不正競争防止及び営業秘密保護に関する法律(不正競争防止法)」を根拠に訴訟を行う。専門家らは、KB証券のWTSが業界において一般的ではない独自のデザインであれば、デザイン特許がなくても勝訴する可能性があると見ている。
特許事務所コン&ユのコン・ウサン弁理士は、「他人の努力で作り上げた成果物を利益のために使用したり、それによって他人に損害を与えたりした場合、不正競争行為とみなされる」とし、「画面配置もデザイン権利保護の対象であるため、KB証券のWTS UI・UXがどれだけ差別化されており、またどれだけ類似しているかが争点になるだろう」と分析した。コン弁理士は「画面デザインは顧客を惹きつける要素であるため、盗用すれば不正競争行為となる。以前に業界内で類似のデザインが使われていなかったのなら、それが差別化の根拠になり得る」と指摘した。
業界内での差別性を重視した判例もある。2022年、スタートアップの「フューチャーワークス」は、ムシンサのリセールプラットフォーム「ソールドアウト」が自社プラットフォーム「ソルダット」を盗用したとして損害賠償訴訟を提起したが、裁判所はムシンサの主張を認めた。裁判所はソルダットとソールドアウトに一定の類似性があることは認めたものの、△他社のショッピングモールアプリにもソルダットと同様の機能がある点、△フューチャーワークスの投資や努力による「成果」であることを証明するのが難しい点、△ソルダットのコンテンツがインターネット環境において広く普及している構成である点などを挙げ、盗用とはみなさなかった。


一方、今回のWTS事件は、盗用か否かはさておき、即座に法的対応へと発展した点で注目を集めている。金融業界では、新しいサービスが登場すると競合他社や後発企業が模倣するケースが頻繁にある。それにもかかわらず、これまでの盗用論争は双方の対立だけで終わることが多かった。今回の訴訟によって、運営中断やデザイン改編といった変化が生まれるかどうかが注目される。
2016年4月には、カカオ証券のモバイルウェブ画面がネイバー証券に似ているとして論争が起きた。ネイバーは株式銘柄ページのデザイン公報まで出願していたが、法的対応には至らなかった。
2018年には仮想通貨取引所間でも盗用論争が発生した。当時、ビッサムが取引所アプリを改編した際、仮想資産の取引画面をドゥナム「アップビット」の取引画面と酷似させたことが原因だった。ドゥナムはビッサムがアプリ内の画面構成や提供情報、配置などを盗用したとみて法的対応を検討すると発表したが、確認の結果、実際の訴訟には至らなかった。
最近でも、カカオペイ損害保険がサムスン火災を相手取り「海外旅行保険商品のモバイル加入画面が自社サービスを模倣した」と抗議し、サムスン火災の対応次第で訴訟の可否を検討すると表明している。
一部では、証券業界にはトス証券のMTSと類似したMTSが多いという指摘もある。2021年3月にトス証券が創業と同時にシンプルかつ直感的なUI・UXのMTSを披露して若年層を惹きつけると、証券各社にMTS簡素化の波が広がった。新韓金融の統合アプリ「スーパーSOL」、サムスン金融の「モニモ」など、市中の多くのMTSの取引画面はトス証券のMTSと類似している。トス証券側は「業界の新たな基準になった」としながらも、「MTS関連のデザイン特許は取得していない」と伝えた。
業界関係者は「2021年から多くの証券会社が簡素化バージョンのMTSをリリースし、トス証券のMTSと似たような画面構成を採用した」とし、「トス証券自体も米ロビンフッド社のMTSと似ているという評価を受けてはいるが、国内では簡素化MTSの標本になったと言えるだろう」と指摘した。