[비즈한국] 企業が特定の分野で必要な技術を蓄積した後、類似した技術を要する分野に共に進出するケースがある。楽器から始まり乗り物に至るまで、漸進的に地平を広げてきた日本のヤマハがその代表例だ。ヤマハほどの規模ではないにせよ、最近発表されたライテック(Writech)のノック式万年筆もまた、コスメティックブランドが製造した万年筆であるという点で、基本的な方向性は共通している。
フェアグリーンのコスメティックブランド「クリカ(Clika)」は、ワンタッチで使用可能な化粧品ケースを開発し、それを応用したアイライナー、アイブロウ、メイクアップブラシなどの製品を製造・販売している。このケースの特徴は、キャップと連動したボタンを操作することで、片手でヘッドを出し入れできる点にある。使用後はキャップ部分が密閉されるため、内容物の乾燥や漏れを防ぐことができる。キャップ一体型のため、紛失の心配もない。

しかし、化粧品とは無関係でありながら、類似した作動方式を持つ製品が存在する。日本のパイロットが「キャップレス(Capless)」という名称で初めて世に送り出したノック式万年筆がそれだ。従来の万年筆は大小を問わず、ペン先を保護する分離型のキャップを必要とする。このキャップは機能上の問題はないものの、両手で開ける必要があり、時間もかかる。キャップレスはノック機構と連動した密閉型シャッターを内蔵することで、万年筆をボールペンのように手軽に使える「ノック式万年筆」という新しいジャンルを開拓した。クリカのワンタッチ・オートキャップケースの内部機構をペン先とフィード、インクカートリッジに入れ替えれば、そのままノック式万年筆となる。書くこと(Write)と技術(Tech)を組み合わせたかのようなネーミングからは、密閉ケース技術を強調したこのニッチなラインナップの性質が読み取れる。
ライテックのノック式万年筆は、筆記具専門企業の激戦区である万年筆市場に現れた新鮮な試みだが、改善すべき点がないわけではない。ノックと共に前方に押し出されるシャッターは、筆記時に邪魔になる可能性があり、見た目にもあまり美しくない。パイロットの「キャップレス」、プラチナ万年筆の「キュリダス」など、ノック式万年筆市場をリードする製品の多くは、シャッターがバレル(胴軸)の内側で開閉されるため、意識して覗き込まない限り目立つことはない。化粧品の場合は使用時に道具そのものよりも顔を見ているため、シャッターがどちらに開こうと大きな問題にはならないだろうが、万年筆は使用時にペン先を注視するため、外側に突き出すシャッターはデザイン上、明確なマイナス要素となる。
万年筆に関するノウハウの不足は、クリップの位置にも表れている。一般的なノック式万年筆は、クリップが手に直接触れるグリップ部分にある。握りにくいにもかかわらずそのようになっている理由は、クリップをどこかに挿した際、万が一インクが漏れてもペン先が上を向くようにするためだ。万年筆を立てて保管する際、ペン先を上に置くのは基本である。しかし、ライテックのノック式万年筆のクリップは、ボールペンやシャープペンシルのようにグリップの反対側にあるため、クリップを挿すとペン先が下を向いてしまう。既存のノック式万年筆のデザインをより研究する必要がある。

ライテックのノック式万年筆は、高級感を感じにくいプラスチックパッケージに入れられて販売されている。安価な価格を考えれば当然の選択かもしれない。しかし、コスメティックブランドが開発したというストーリーを、化粧品のような紙パッケージで表現することはできないだろうか?現行モデルの改良が難しければ、高価格帯のモデルを別途開発するのも一つの方法だ。
今日、万年筆は日常の実用性を超え、より特別な趣味生活の一部として受け入れられている。道具としての性質よりも、感性を刺激する要素を持つほうが有利だ。二つの業界の異業種融合から誕生したライテックのノック式万年筆は、見せ方次第で十分に注目を集められる感性的な潜在能力を秘めている。この万年筆が単なる曖昧な製品で終わるのか、それとも一味違う選択肢となるのかは、メーカーの継続的な関心にかかっている。
筆者 ハン・ドンフン(韓東勲)とは?
書体デザイナー。文章を書くこと、文字を書くこと、文字を設計すること、そして教えることなど、文字に関連するあらゆる分野に関心がある。現在は書体スタジオ「アラインタイプ(AlignType)」にて、様々な企業の専用フォントや一般販売用フォントのデザインを手がける。「月刊デザイン」、季刊誌「デザイン評論」などに寄稿し、オン・オフラインのプラットフォームで書体デザインの講義を行っている。2021年にはエッセイ集『文字の中の宇宙』を出版した。