[비즈한국] ウクライナ戦争で活躍したドローンは、空の上だけのものではなかった。ウクライナは開戦初期に海軍戦力の大部分を喪失したにもかかわらず、いわゆる「海上ドローン」を使用してロシア海軍黒海艦隊のコルベット「イワノベツ(Ivanovets)」を撃沈した。また、クリミア半島の生命線と言えるクリミア大橋の橋脚を破壊した。ウクライナ軍の主張によると、最大20隻余りの大小様々なロシア軍艦がドローンボートによって撃沈された。

人が操縦しない無人水上艇(USV)や無人潜水艇(UUV)で構成された艦隊を、いわゆる「ゴーストフリート(Ghost Fleet)」と呼ぶ。2016年に同名のタイトルを持つ米国の小説では、米海軍が致命的な被害を受けるものの、ゴーストフリートを動員して強力な中国海軍力に打撃を与える。
小説の中にしかなかったゴーストフリートの登場が、まもなく現実のものとなることが予想される。2月26日に釜山で開催された「DSK 2025」において、海軍が研究中のゴーストフリートの正体が初めて公開されたからだ。
韓国海軍は無人艦艇からなる艦隊を「ネイビー・シー・ゴースト(Navy Sea Ghost)」という名で2022年から研究していた。海軍の意欲的な未来艦隊建設計画である「航空母艦」や「原子力潜水艦」事業の推進がままならない中、コスト的に有利な無人艦艇へと目を向けた結果であった。
ただし、「ネイビー・シー・ゴースト」という事業名とは裏腹に、これまでの海軍の無人艦艇のレベルはよちよち歩きであった。ハンファシステム272210の「ヘリョン」、LIGネクスワン079550の「ヘゴム」などの無人水上艇は完成しており、偵察用無人水上艇事業を昨年LIGネクスワンが受注したものの、具体的な「無人艦隊」の姿を見るには多少不足していたのが実情だ。
今回のDSK 2025において海軍は、昨年まで進められていた6種類の海上戦闘ドローンデザインを公開し、艦艇設計の基礎となるコンセプト設計を終えたモデルを発表した。海軍史上、新型戦闘艦の計画を同時に6種類も一度に公開したことは前例がなく、単なるCGグラフィックではなく縮小模型を製作したことは、海軍がこの事業にどれほど野心的な計画を立てているかを示す一つの証拠となり得る。
今回DSK 2025で海軍が公開した模型はすべてコンセプト設計(Concept Design)模型であり、今後基本設計(Basic Design)プロセスと詳細設計(Detailed Design)を経て設計が完成する。このうち、23年12月にコンセプト設計が完了した戦闘用無人潜水艇は、長さ25m、高さ7mで機雷または魚雷を搭載する潜水艇だ。未来型潜水艦あるいは潜水型無人戦力指揮統制艦に搭載されて戦場に投入された後、水中から出撃して単独で敵潜水艦に向かって魚雷を発射したり、敵陣の海域に密かに機雷を敷設したりできる。
残りの無人艦船はすべて昨年12月に設計が完了した、まだ2ヶ月も経っていない最新の設計を備えている。その中でも最も目を引く艦船は、断然「戦闘用無人水上艇」といえる。戦闘用無人水上艇は基本型と拡張型の2種類があるが、模型として製作されたのは拡張型である。それぞれ長さ30mと38mで大きさが異なり、戦闘用無人水上艇拡張型の場合、排水量(displacement)が220トンに達する。
拡張型の場合、搭載する武装は実に5種類に達する。近接戦闘のためのSNTダイナミクスの20mm遠隔操作機関砲(RCWS)、LIGネクスワンの70mm「毘弓(Bigung)」誘導ロケット、130mm誘導ロケット、対艦ミサイル8発、自爆ドローン発射機を搭載し、最短2kmから最大200km以上の標的と交戦できるように製作される。忠南級護衛艦およびKDDX駆逐艦に搭載されるアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)多機能レーダー(MFR)も小型化して装着するため、航空攻撃も防御できる。
これより小さい戦闘用無人水上艇の基本型も、20mm RCWS、130mm誘導ロケット、SPS-560K多機能レーダーを搭載しており、現在NLLで任務を遂行中のPKMR高速艇を代替できる。
これより小さい艦船にも重要な任務を担うものが多い。例えば偵察用無人潜水艇の場合、戦闘用よりもサイズは小さいが、駆逐艦や無人戦力指揮艦のような水上戦闘艦に搭載できるため、今後韓国海軍の戦闘艦は「船と潜水艇を同時に備える」能力を得ることになる。偵察用であっても水中でどのような動きがあるかを知り、水上艦に危険を事前に知らせることができるのは大きな利点だ。水上艦の「ボディーガード」のように偵察用無人潜水艇が活躍できるからだ。
このほか注目すべきは、対機雷戦用無人水上艇である。これまでその存在がほとんど知られていなかった対機雷戦用無人水上艇は、長さ12m、幅3.2m、100トン以下の重量で、機雷除去に必要な遠隔機雷探索音波探知機と機雷除去ロボットを搭載できる。
最後に注目するのは、艦搭載無人水上艇である。無人艦船運用設備を備えていない一般戦闘艦にも搭載できる戦闘用無人水上艇は、長さ7.2m、幅2.4mと小さいが、12.7mm RCWS機関砲と小型誘導ミサイルを搭載し、敵の無人自爆ボート迎撃任務などに投入可能だ。
これらの戦力が実際に我々の海を守るまでには、今後も長い時間がかかるだろうが、一部の無人水上艇は近いうちに実証テストが可能な水準まで迅速に開発できると海軍は明かしている。我々の海を守る「ゴーストフリート」が、強力な戦闘力で敵の有人艦船を相手にすることを超え、未来の次世代防衛産業の輸出アイテムとして定着することを期待したい。