[비즈한국] 「AI?上から使ってみろと言われて使ってみたけど、大したことなかったよ」
最近の現場でよく耳にする言葉だ。生成AIは確かに、わずか数秒で画像やスローガンを作成し、わずか数行のプロンプトで企画案を練り上げる。しかし、いざ出てきた結果を前にして、多くの実務者は首をかしげる。「それらしいけれど、何かが欠けているような虚無感」「空虚な文脈」「実際に使えるものはほとんどない」といった酷評が続く。そして、「試してみたけれど、結局は人の手の方がましだ」という結論に回帰してしまう。
デザインコンサルティンググループ「Plus X」は、こうした認識に疑問を投げかけた。7月25日に開催された創立15周年セミナーで、Plus Xが投げかけた問いはシンプルだ。
「それは本当にAIの問題なのか? それとも、AIを使う人間や組織の問題なのか?」

問題は技術ではなく「仕事のやり方」
「BX・UX・開発まで、AIが変えるブランド運営ワークフロー」と題してPlus Xの地下小劇場で開かれたこの日のセミナーで、主に扱われたのは「技術」ではなく「仕事のやり方」だった。AIで何ができるかではなく、私たちがAIとどう仕事をしているのかという視点を中心に、彼らがどのようにAIと向き合ってきたのかという生々しい話が繰り広げられた。
2024年の大韓民国デザイン大賞をはじめ、国内外で200件以上のデザインアワード受賞実績を誇り、韓国のデザイン能力を代表する企業と評価されるPlus Xは、この席で明確に宣言した。「AIの性能不足で失望しているのではなく、AIにどう働くべきかを伝える方法を私たちがまだ知らないから、そのような結果しか得られないのだ」と。デザイナーに対して明確なコンセプトを伝えず「なんとなくいい感じで、感性的に作って」と注文するクライアントのように、私たちは今、AIに対してもそのような指示の出し方をしている。AI技術はすでに十分な水準に達しており日々進化しているが、その能力を適切に活用するための体系と専門人材が不足している状況だ。企業の規模を問わず、ほとんどの組織がこの状態にある。

イ・ユンソン Plus X BXクリエイティブディレクターは、AIの結果が期待外れなことがあるのは確かだが、それがAIのせいかどうかは考え直すべきだと強調した。文脈のないプロンプト、体系化されていないアセット、検収基準のない組織環境において、AIが作った結果物が「使えないもの」に見えるのは当然だと指摘した。
Plus Xは、まさにその「準備」の結果を実務に実装した多数の事例を発表した。ブランドの哲学と言語的アイデンティティ、最終結果に対する判断は依然として人の役割だ。しかし、その基盤の上に数百のバージョンを素早く実装し、展開する作業はAIの方がはるかに優れている。例えば、文字の曲がり角の角度はデザイナーが決めるが、その角度を適用した何百枚もの画像や質感、3Dなどの各種バージョンはAIが作り出す。役割分担が明確になるほど、AIは真の同僚となる。
セミナー後半で共有されたUX/UI実務事例も、こうした主張を裏付けた。AIベースのデザインコラボレーションツール「Figma」のプラグイン機能や生成型画像ツールを活用した作業工程を通じて、ジュニアデザイナー1人が1日20個の試案を作成できるほど生産性が大幅に向上した。さらに、デザインの検収、ベクトル化、ライブラリ化までほとんどが自動化され、「使えるもの」を作る過程が実演された。
AIは「導入」ではなく「内面化」されるべき
Plus Xは、単なるAIの導入ではなく、AIシステムを組織内に「内面化」することを強調する。実際にこのような経験もある。Plus Xは、ある大企業のデザイン組織におけるAI業務環境プロジェクトを構築した事例を紹介した。4ヶ月にわたって進行されたこのプロジェクトには、プロンプトの構造化、内部アセットの整備、自動化ツールのセットアップ、メンテナンス体系までが含まれていた。単なるツールではなく、担当者が変わってもブランドの一貫性が維持される設計が核心だった。「人が代わってもプロンプトは残る」という言葉が組織内部で現実となった事例だ。
Plus Xは、このようにAIを単なる「ツール」ではなく、仕事のやり方を変える転換点とみなしている。そのため、独自の教育プラットフォーム「Share X」を通じて中長期的な教育を行い、AI教育では学習者の習熟度に合わせた「レベル制度」まで導入した。AIは誰でも使えるが、誰でも「うまく」使いこなせる時代はまだ来ていないという判断からだ。
実際、発表者たちは「AIは簡単だが、使いこなすのは思っているよりも難しい」と口をそろえた。AIモデルは日々進化し、更新は頻繁で、各ツールの特性もすべて異なる。今や技術を知ることよりも、原理を理解して応用する体系の方が重要だ。

そこでPlus Xは、生成AIの可能性を実務に安定して組み込むため、組織内部に「プロンプトデザイナー」という新しい職種を導入した。この職種は、一般的に連想される「プロンプトを入力する人」という認識をはるかに超える。プロンプトデザイナーは、ブランド哲学、デザイン言語、ユーザー体験への理解に基づき、AIに投げかける精巧な質問を設計するだけでなく、どのAIモデルが目的に適しているか、最新の技術動向がどのような方向に展開しているのかを事前学習を通じて分析し、実務への適用方法を判断する。単なる作業者ではなく、AI活用を戦略的に設計・運営する実務専門家だ。
Plus Xの社内において、プロンプトデザイナーはブランド体験、ユーザー体験、インターフェースデザイン、開発など、様々な分野をつなぐ実質的な調整役であり、橋渡し役として機能する。例えば、1つのプロジェクトで画像生成、テキスト要約、映像編集など、異なるAIツールが使われる場合、プロンプトデザイナーは各ツールの目的適正や組み合わせの効率性まで考慮して使用の是非を決定する。AI導入後も結果の品質と再現性、ブランドの一貫性を基準に成果を分析し、改善方向を提示する。
Plus Xがこの職種を導入した理由は、単にAIをうまく使うためだけではない。デザイン組織全体がAIと共存し、実質的に意味のある結果を出すための構造的な実験であり、戦略的な転換である。
変化は、より深い問いから始まる
誰でも生成AIを使える時代だ。しかし、それを一貫した哲学と基準の中で実質的な結果につなげることは、依然として人の役割だ。技術はすでに十分発展した。これからは、それを適切に活用する方法を学び、仕事のやり方を新しく設計すべき時だ。その変化は、考えるよりもはるかに深い問いから始まる。

Plus Xの15周年セミナーは、こうした問いに対する具体的で実践的な回答で埋め尽くされていた。単にAIツールをうまく使う方法ではなく、AIと共に働く組織文化とシステムを構築する過程が提示された。
変化はすでに始まっている。しかし、こうした変化は一朝一夕に成し遂げられたものではない。体系的な準備、継続的な学習、そして失敗を通じた改善が積み重なった結果だ。Plus XがFast Campusと共に教育プラットフォーム「Share X」を企画・運営し、「プロンプトデザイナー」という新しい職種を作り、体系的なAI実務プロセスを構築するのもそのためだ。このすべての過程は、選択ではなく必須である。AI時代を生き抜きたいのであれば。単にAIを使うことを超えて、AIと共に成長できる組織へと変化しなければならないという意味でもある。
今や「使ってみたけどイマイチ」という言葉は、もしかすると、まだ準備ができていないという告白であり、言い訳に過ぎないのかもしれない。