[비즈한국] イ・ジェミョン政権が発足して1か月が経とうとしているが、まだ韓国の国防政策の正確な全体像を確認するには時間が必要なようだ。新政権の国防政策は、軍戦力の増強や防衛産業の輸出拡大だけでなく、去る12・3戒厳令事態の問題点を補完し、再発を防止するための対策まで含めるなど、非常に複雑な要求を盛り込まなければならない。
このように複雑な要求を収容しなければならない新政権の国防政策において、必ず指摘しておかなければならないことがある。前政権が誇らしげに言及してきた「国防力世界5位」というタイトルが、果たして現実的だったのかを徹底的に検証しなければならないという点だ。

なぜ「世界国防力5位」という誇らしい評価を否定し、最初から韓国軍の能力を再確認しなければならないのか。その理由は、歴代政権が皆、この誤った数値に寄りかかり、韓国軍の不足している点を過大評価し、強みは過小評価してきたからだ。これを正してこそ、北朝鮮の核の脅威はもちろん、周辺国の挑発にも適切に対応できる「真の戦力増強」が可能になる。
大韓民国を世界5位の軍事力と評価した数値は、「グローバル・ファイアパワー(Global Firepower、以下GFP)」のランキングだ。GFPは60以上の指標を分析して毎年軍事力ランキングを発表しているが、韓国は日本、英国、フランスを抑えて世界5位と評価された。ちなみにパキスタンは12位、イスラエルは15位、北朝鮮は34位と集計された。
問題は、この数値が公的に透明に公開されているわけではなく、信頼できる比較指標とは言い難い点だ。GFPは各国の兵器の数、人口、産業指標、物流量、海岸線の長さ、天然資源まで含めて順位を算出する。資料の大部分は独自の調査ではなくCIAの「ワールド・ファクトブック(World Factbook)」に依存しており、兵器の数や兵力規模を集計するだけで、兵器の性能、老朽化、兵士の熟練度は反映していない。
何よりも核兵器に関連する内容は全く含まれていない。核弾頭や核ミサイルの保有数は集計から除外されるため、核戦力を保有する英国やフランスが韓国より低い順位と評価されるという矛盾が生じる。核の威力を勘案すれば、順位で韓国より下位のパキスタン、イスラエル、北朝鮮に対して、韓国が軍事的に優勢であると断定することは難しい。GFPは国家の軍事力だけでなく経済力まで考慮しているため、長期戦の遂行能力の参考としては意味があるが、軍事力自体の正確な尺度と見るのは難しい。
では、GFPランキングでは分からない、国家の安危にとって本当に重要な力とは何か。筆者は3年続いているウクライナ戦争と、わずか12日で終了したイスラエル・イラン戦争の共通点にその答えがあると考えている。まさに「戦略的打撃能力」だ。
戦略的打撃能力とは、敵の戦争遂行能力を弱体化させ、戦争を早期に終結させる力のことだ。ロシアは兵力と装備の数では優勢だったが、空軍力が弱く、長期戦でミサイルの在庫が底をついた。ロシアはこれを補うためにドローンを活用したが、シャヘド-136ドローン1機の爆発力は、F-16戦闘機1回の爆撃に使用される爆弾の40分の1に過ぎず、敵の指揮所や核心的な軍需施設の破壊には限界があった。
一方、イスラエルはイランとの12日間の戦争で、毎日数十台から多い時には200台あまりのF-15、F-16、F-35戦闘機で爆撃を加えた。これをシャヘド・ドローンに換算すれば、1日3,000〜6,000機に相当する火力を集中させたことになる。このおかげでイスラエルは戦争初期に制空権を掌握し主導権を確保したが、イランの地下核施設までは打撃できないという限界も露呈した。
結局、我々が「真の世界5位」の軍事力を備えるには、戦略的勝利のための大規模な遠距離精密打撃能力が必須である。幸いにも、今回の政権の国政企画委員会も「大量応報懲罰(KMPR)」を中心とした戦力建設を注文しており、この部分を強化しようとする姿勢を見せている。しかし、既存の戦力増強方式だけでは限界が明らかだ。
例えば、韓国が誇る「怪物ミサイル」ヒョンム-5は、北朝鮮の核心的な地下目標を破壊できるが、製造コストが高く、十分な数量の確保が難しい。北朝鮮の新型ミサイルに対応するための韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)も、高度化に伴いコスト負担が大きくなる問題がある。
これを解決するには、高価な移動式発射台(TEL)の代わりに海軍の垂直発射システム(KVLS-2)を活用した地上発射台の適用、先端エンジン技術を活用した大型・低価格の攻撃ドローン開発、高機動自爆ドローンを活用した弾道弾の下層防御など、新概念のコストパフォーマンスに優れた兵器の開発が必要だ。今回のイ・ジェミョン政権が、単なる「世界5位の軍事強国」という数字の競争を超え、実質的に安保の脅威に対応できる戦力を構築することを期待する。