[비즈한국] ネイチャーセル007390の関連会社R-BIOが開発した変形性関節症の幹細胞治療剤「ジョイントステム」の国内品目許可が挫折した。2018年に韓国と米国で実施した臨床第2相試験の結果に基づき、食品医薬品安全処(食薬処)に条件付き品目許可を申請したものの失敗したことを皮切りに、国内で臨床第3相試験を終えて再挑戦した品目許可取得も、2023年4月に続き、今月6日にも苦杯を喫することとなった。
RMAT(先駆け再生医療等製品)、BT(画期的治療薬)、EAP(コンパッショネート使用プログラム)など、米食品医薬品局(FDA)の3大迅速承認プログラムを獲得し、米国では期待を高めているのとは対照的に、食薬処からジョイントステムがなぜ「冷遇」を免れないのか。FDAで11年間、臨床薬理審査官・チーム長を歴任したソウル大学校薬学大学のイ・ジャンイク教授に、その理由を尋ねた。

イ教授はまず、FDAと食薬処の医薬品に対する認識の違いを指摘した。同氏は「FDAは医薬品がもたらすベネフィット(治療的利益)とリスクを評価し、ベネフィットの方が大きいと判断すれば価値があると見なして承認するのが基本方針だ」とし、その理由を「患者に多様な選択肢を与えるため」と説明した。対照的に、食薬処はそうした評価を行わず、安全性と有効性に執着するあまり、医薬品本来の価値を軽視しているというのがイ教授の指摘である。
食薬処がジョイントステムの品目許可拒否の理由として繰り返し指摘した「臨床的有意性」の不足についても問題を提起した。イ教授は「有意性(significance)は統計的な方法で確認し、有効性(efficacy)は臨床試験を通じて判断するものだ」とした上で、「特にWOMAC(関節機能改善)やVAS(疼痛改善)のように患者の主観的判断(PRO)を主要評価指標とする関節炎治療剤においては、(医師が客観的に判断する)臨床的有意性を適用することはできず、FDAは統計的有意性だけで承認の可否を判断する」と述べた。それにもかかわらず「食薬処はまるで『蛇に足がないから蛇ではない』と言っているのと同じだ」とし、「判断基準すらないのに、どれほど改善すれば有意なのかを説明しろというのか。食薬処は革新新薬を審査・承認する準備すらできていない」と強く批判した。
ネイチャーセルは8日、ホームページを通じて、食薬処のジョイントステムに対する臨床的有意性の判断に関するグローバル専門家の見解も公開した。英バーミンガム大学のジョン・デビン・ペイパート(John Devin Peipert)バーミンガム・ヘルス・パートナーズ規制科学・イノベーションセンター副所長と、米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部のシャオダン・タン(Xiaodan Tan)教授は「治療効果を評価する『臨床的に重要な差(MCID)』について、世界共通で普遍的なアプローチは現時点では存在しない」とし、「患者の立場で意味のある変化を反映する基準としてのMCIDは、固定された数値ではなく状況によって変わる流動的な概念である。同一の臨床指標を使用しても、研究方法によって評価結果は異なり得る」と説明した。

イ教授は、食薬処の矛盾した態度にも疑問を投げかけた。「食薬処はジョイントステムの国内臨床第3相試験計画を承認した際には臨床的有意性を判断基準としなかったのに、許可審査段階で突然、臨床的有意性が持ち出された」とし、「サッカーで例えるなら、試合開始後に審判が勝手にオフサイド規定を適用せずゴールと認めておきながら、後から突然オフサイドを持ち出すのと何が違うのか」と指摘した。
また「国内企業が開発した細胞遺伝子治療剤に対しては消極的な態度を見せつつ、FDA承認を受けたグローバル製薬会社の細胞遺伝子治療剤は簡単に許可を出すのが食薬処だ。それなのに、なぜFDAが認めたジョイントステムの臨床試験結果は無視するのか、理解し難い」と付け加えた。FDAは通常、新薬承認に際して2件以上の決定的な臨床試験(ピボタル試験)を要求するが、ジョイントステムの米国承認には、韓国で行われた臨床第3相試験の結果を認める方針であるとされている。
2019年4月に条件付き品目許可を受けたバイオソリューション086820の関節炎治療剤「カティライフ」が、今年4月29日に正式品目許可を取得したケースを除けば、2020年8月の「先端再生医療および先端バイオ医薬品の安全および支援に関する法律(先端再生医療法)」施行以降、国内企業が許可を受けた細胞遺伝子治療剤は0件である。一方で同期間に、キムリア、ゾルゲンスマなど、FDA承認を受けたグローバル製薬会社の細胞遺伝子治療剤4種は食薬処の承認を受け、国内発売されている。
イ教授は「患者が高額な費用を負担してまで再生医療先進国と呼ばれる日本まで渡り、ジョイントステムを接種している状況で、食薬処が患者の治療薬選択の機会を奪うのは理屈に合わない」と強調した。