[비즈한국] ドナルド・トランプ米大統領がアジア歴訪の途上、北朝鮮を「ある種の核保有国(nuclear power)」と言及し、外交的な波紋が広がっている。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談の可能性を再び開くと同時に、米国が数十年間維持してきた「非核化優先」原則に変化を示唆したのではないかという分析が出ている。

トランプ大統領は24日(現地時間)、エアフォース・ワンの中で「北朝鮮が核国家として認められなければ対話に応じないという要求を受け入れる意向があるか」という質問に対し、「彼らはある種の核保有国だと思う」と答えた。続けて「彼らが核保有国として認められるべきだと言うのなら、まあ、彼らは多くの核兵器を保有している」と付け加えた。これは単純な事実の陳述を超え、北朝鮮の「核保有国の地位」を事実上認める発言と解釈される余地を残している。
これまで米国は、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)を対北朝鮮交渉の前提条件として固守してきた。しかし今回の発言は、その原則を柔軟に調整する可能性を示すシグナルとして評価されている。金正恩総書記が今年9月、「米国が核放棄という妄想的な要求を撤回すれば対話に応じる」と明らかにして以降、トランプ大統領がこの要求を部分的に受け入れたかのような発言をしたことになる。
トランプ大統領は「金正恩とは非常に良好な関係を維持してきた」とし、「彼から連絡があれば100%会う」と述べ、韓国訪問期間中に板門店(パンムンジョム)などでの「サプライズ会談」の可能性にも言及した。実際、南北共同警備区域(JSA)の観光が一時中断され、北側地域で整備の動きが捉えられており、米朝間の非公式接触説が浮上している。
トランプ大統領は25日から30日までマレーシア、日本、韓国を順次訪問する。韓国訪問は29~30日に予定されており、29日には李在明(イ・ジェミョン)大統領と韓米首脳会談を行い、30日には習近平中国国家主席と会談する予定だ。トランプ大統領が訪韓中に金正恩総書記と接触すれば、2019年の板門店会談以来、6年ぶりに米朝首脳間の対面が実現することになる。
専門家らは今回の発言の意味をめぐり、見解を異にしている。ある外交専門家は「トランプ大統領が北朝鮮の核兵器保有という現実を認め、対話のための名分を積み上げている可能性がある」と分析した。一方で、「北朝鮮の核保有国の地位を事実上認めれば、韓米日の連携に混乱を招く恐れがある」との懸念も提起されている。
トランプ大統領が北朝鮮を公式な核保有国として認める場合、韓国の対北朝鮮政策基調も根本的な転換が避けられない。これは韓米間の非核化協力体制を揺るがすと同時に、今後の北東アジアの外交秩序にも大きな影響を及ぼす可能性がある。
結局、トランプ大統領の今回の発言は、慶州APEC首脳会議を控え、米朝間の新たな対話の糸口を開こうとする政治的な布石と解釈される。北朝鮮が核戦力の高度化を続け、米国がインド・太平洋戦略の中で中国牽制と韓半島(朝鮮半島)問題を同時に扱わなければならない状況において、トランプ大統領の一言は、今後の韓半島情勢と米中競争構図の双方にとって重大な変数となる見通しだ。