[비즈한국] カカオ035720トークが、人工知能(AI)機能を武器に本格的な強化に乗り出す。カカオトークアプリに、自社開発AI「カナナ」を基盤としたサービスと、OpenAIのChatGPTを併せて搭載し、AI検索・情報案内・スケジュール管理が可能な次世代AI環境を構築する試みだ。カカオのこの勝負手が、ユーザー体験の革新と競争力確保につながるか注目される。

ChatGPTは「独立タブ」、カナナは「トークの中に」
先月、15年ぶりの大規模リニューアルを実施したカカオトークが、ユーザーインターフェース(UI)の刷新とともにAI機能の導入を加速させている。27日、業界によると、カカオはAI要約機能や絵文字タブ・オープンチャットの刷新アップデートを前日に行ったのに続き、28日にはカカオトークにChatGPTを導入するアップデートを行う計画だ。
これはOpenAIとの協業による成果だ。今年初め、カカオはOpenAIと戦略的提携を締結し、カカオトークやカナナなどカカオの主要サービスに、OpenAIの最新AI技術APIを活用することを決定していた。カカオトークに適用されるモデルは、OpenAIの最新型モデル「GPT-5」である。
今回のアップデート後には、別途のアプリやページへの移動なしに、カカオトーク内でChatGPTを直接利用できるようになる。ChatGPTの利用も、「ショートフォーム」や「オープンチャット」機能のように、タブ内で区分けする方式が採用される見込みだ。現在、カカオトークの「いま(Jigeum)」タブの上段には、「ショートフォーム」と「オープンチャット」のアイコンが並んで配置されている。各アイコンを押すとサービスごとに画面が切り替わり、ショートフォームコンテンツの視聴や、オープンチャットコミュニティへの参加など、目的の機能を利用できる仕組みだ。ChatGPTもユーザーのニーズに合わせてフィードを切り替え、自由に使用できる形で提供される予定だ。
カカオが自社開発したAI「カナナ」もカカオトーク内に組み込まれた。サービスの形態には違いがある。カカオトーク内のChatGPT機能が、既存のモバイルAIチャットボット検索環境のように、ユーザーが質問や情報確認、資料生成をリクエストする方式で作動するのに対し、カナナはカカオトークの会話の文脈やサービス利用の流れの中で、必要な瞬間を自ら認識してサポートする形で実装される。
このサービスの名前は「カナナ・イン・カカオトーク」である。カナナは、5月にベータテストを開始した同名の別アプリを通じて先行公開されていた。OpenAIのAPI(※記事原文ママ)は、今月2日の技術改善やアプリのユーザビリティ強化などを経て提供されている。カカオの関係者は「カナナ・イン・カカオトークは、既存のアプリ版カナナとは異なるサービス」とし、「カカオトークアプリ内で、会話の要約やスケジュールの提案など、文脈に基づいた機能が中心となる」と説明した。

カナナ・イン・カカオトークは、端末内で全ての処理を行うオンデバイスAI基盤のサービスだ。チャットルームの文脈を読み取り、状況に合わせて提案を行うのが特徴である。例えば、ユーザーが会話中に「今年が終わる前に健康診断を受けなきゃ」と言えば、カナナはその会話の中から「健康診断」という核心的な意図を認識し、関連する場所の推薦や情報案内など、後続のサポートを行うといった形だ。
現在は一部の対応機種(iPhone 14 Pro以上)の事前申請者に限定してベータサービスが運用されており、今後は適用範囲が拡大される見通しだ。
カカオの2トラックAI戦略、その競争力は?
カカオの二刀流AI戦略が奏功するか注目が集まる。OpenAIのChatGPTは、グローバル標準レベルの生成AI性能を確保するための即効性のある解決策だ。カカオとしては、外部技術を迅速に取り入れることで、AIカカオトークの競争力を短期間で強化できるというメリットがある。一方、カナナはカカオの自社AIブランドであり、長期戦略の柱である。カカオのエコシステム内で作動する「パーソナルアシスタント型AI」に近い。
ChatGPTの場合、既存のカカオトーク機能とは直接連動しない。対してカナナは、カカオ内部のAIブランディングの中心であり、今後はカカオトークで提供される様々な機能が「カナナ」というブランドの下に統合されていくと見られる。現在は「プレゼントする」「予約する」などのサービスと連携して適用されるよう設計されている。26日のアップデートには、未読メッセージが5件以上ある最新のチャットルームに適用されるAI要約機能が先行して含まれたが、この機能は「カナナ会話要約」と明記された。

ただし、メッセンジャーは個人的な会話が行き交う空間であるため、AIの介入を不快に感じるユーザーが出てくる可能性もあると評価されている。会話内容に基づきAIが意図を推論し、行動を提案する構造であるだけに、プライバシーやセキュリティに関する懸念が提起される可能性がある。
カカオは、オンデバイスAI基盤のサービスであることを強調し、会話の文脈はユーザーの端末内だけで活用され、サーバーには保存されない点を訴えている。「スマートフォン内で作動するAIによってユーザーの会話を安全に守り、自社開発したAIモデル『カカオ・ナノ』を活用することで、安全かつ軽量で、韓国語の理解能力に優れた高水準のサービスを提供することが可能だ」という説明だ。
先月開かれた「イフ・カカオ(if kakao)」カンファレンスにて、チョン・シナ カカオ代表は、AI搭載に伴うセキュリティ懸念に対し、「カカオのデータはChatGPTの学習には提供されない。カナナのAIモデルはすべて自社技術で内製化しており、AI機能で使用された会話や通話データは別途保存したり、学習に使用したりすることはない」と明言した。
カカオトークが先月の大規模リニューアル以降、「友達タブ」の復旧要求など、ユーザーの不便に関する議論に直面している点も変数だ。新しいデザインと機能の変化に対する反発世論が続く中、今回のAI搭載もユーザーの信頼回復の試金石になるという指摘がある。UIの変化に対する反発が根強い状況において、今回のAI機能導入が革新と受け止められるか、それとも新たな疲弊感につながるかは未知数だ。
淑明女子大学経営学部のソ・ヨング教授は、「今はAIがユーザーのニーズを先に提案する『発見型消費の時代』だ。カカオもAI拡散の流れに乗った形だが、実際に市場でどれほど受け入れられるかは見守る必要がある」と指摘した。