[비즈한국] ソウル市江西区で飲食店を経営する60代のAさんは最近、店を開けようとした際、入り口に見慣れないステッカーが貼られていることに気付いた。中国のモバイル決済サービス「Alipay(支付宝)」のロゴが印刷されたステッカーだった。申し込んだ覚えがないため近隣の商業者たちに尋ねてみると、同じような経験をしたという話が相次いだ。粘着力が強く、剥がすと跡が残るのではないかと懸念し、現在はそのままにしている。

最近、ソウルの主要な繁華街で、店主の同意なしにAlipayの案内ステッカーが貼られたという、いわゆる「貼り逃げ」論争が浮上した。一部の自営業者の間では、申し込んでもいないステッカーがいつの間にか貼られていたという体験談が続いている状況だ。
論争はオンラインを中心に急速に広がった。特に中古取引プラットフォームに掲載された「Alipayステッカー貼り」のアルバイト募集投稿が各コミュニティに拡散されると、反中感情が広がった。一部では、中国が決済サービスの普及のために韓国内の商圏に組織的にステッカーを貼っているという陰謀論まで提起された。しかし、Biz Hankookの取材の結果、こうした解釈は事実と多少乖離があることが確認された。

Alipayは、中国アリババグループ傘下のAnt Internationalが運営するモバイル決済プラットフォームであり、「Alipay+」を通じて各国の決済サービスを接続している。韓国内のほとんどの店舗では、韓国簡易決済振興院が運営する「Zero Pay」との決済連携を通じてAlipayを利用できる。つまり、Zero Pay加盟店であれば外国人観光客がAlipayで決済可能であり、論争となったステッカーもこのような決済連携の事実を案内するための表示であるというのが業界の説明だ。
問題は、このような内容を店主に十分説明しないままステッカーを貼った点にある。これに対し、Alipayの公式パートナー企業であるPPL Networksは、今回の論争は誤解から生じたものだと釈明した。
PPL Networks側は「ソウルの主要商圏を順次訪問する過程で外部のアルバイト要員を活用したが、言語の問題などで店主たちに説明が十分伝わらなかったようだ」とし、「カード手数料の負担がある店主たちにZero Pay連携の決済構造を案内し、観光客の決済利便性を高めるのが趣旨だった」と述べた。続けて「オンラインで拡散しているいわゆる『バイト』に関連する疑惑は事実と異なる」とし、「今年からは外部の人間ではなく、会社員が直接訪問して説明し、貼付する予定だ」と付け加えた。

一部の店主は手続き上の問題を指摘しつつも、ステッカーを貼られること自体を深刻な被害とは捉えていない雰囲気だ。関連する投稿をオンラインに上げたBさんは「投稿が政治的に解釈されているようで当惑している」とし、「特定の国に対する悪感情や特別な問題提起の意図があったわけではなく、ステッカーが貼られていても特に不便ではないので、そのままにしておくつもりだ」と語った。
業界では、今回の論争は外国決済プラットフォームの無断加盟拡大というよりは、決済網連携の案内過程で生じたコミュニケーションの問題に近いと見ている。ただし、店主の同意手続きや案内方法がより明確に改善される必要があるという声も上がっている。
Zero Pay側は「Zero Pay加盟店では海外決済アプリとの連携を通じてAlipay決済が可能だ」としながらも、「ただし、別途にAlipay連携の事実を公知する手続きはなく、店主が直接確認しなければ分からない構造である」と説明した。その上で「Zero Pay加盟店の場合、Alipayの案内ステッカーを貼ること自体は問題ではない」と付け加えた。