[비즈한국] 「進撃のK-防衛産業」という掛け声のように、戦争とともに特需に沸くK-防衛産業は順調に発展していますが、常に足を引っ張る部品があります。それは推進系統です。エンジンや変速機を輸入に頼ると、韓国軍の戦力化に支障をきたすだけでなく、輸出まで足踏みさせられるケースが少なくありません。
最も有名な事例は「K2戦車パワーパックの国産化」でしょう。既存のドイツ製エンジンと変速機を国産に置き換えるまでに10年近くかかりました。特に変速機が問題でしたが、製造メーカーの並外れた努力により、最終的に世界最高水準の戦車用変速機を開発し、輸出型K2に搭載しました。
実はK2戦車以前にも、K9自走砲の場合、ドイツ製エンジンが輸出規制の問題で苦労したことがあり、K9自走砲のエンジンも問題発生から10年近く経った最近になってようやく国産エンジンが開発されました。

航空兵器体系も状況は深刻でした。KF-21の国産エンジン開発計画は最近立ち上がりましたが、実用化までには10年ほどの時間がかかります。韓国軍の次期武装ヘリであるLAH-1「ミルオン(小型武装ヘリ)」も、フランス製エンジンの供給が不安定で、当初の計画通りに量産できていないのが実情です。エンジンと変速機がK-防衛産業を苦しめる深刻な主犯といえます。
そんな中、21日に韓国航空宇宙047810産業がスリオン用ギアボックス(Main Gear Box)の国産化に成功したというニュースは、韓国の航空宇宙産業にとって極めて重要なマイルストーンと言わざるを得ません。非常に困難で険しい開発プロセスの連続だったからです。
もともとスリオンのギアボックスは国内の変速機メーカーで国産化を推進していましたが、進捗が芳しくなく、エアバス・ヘリコプター社のH215Mヘリコプター用ギアボックスを輸入していました。この過程で納期が遅延するだけでなく、スリオンヘリのT-700-701Kエンジンの最大出力を引き出せず、メインローターにエンジン出力を適切に伝達できませんでした。さらにギアボックスは維持費用の約30%、購入価格の約20%を占める高価な部品であり、外貨流出も甚大でした。
このようにギアボックスを国産化すべき理由は多々ありましたが、開発難易度は相当なものでした。KAIは今回のギアボックス国産化成功に向け、2021年から基礎研究を開始し、2023年7月から海外企業の技術移転と武器体系パッケージ型プログラムとして本格開発に着手し、ようやく試運転に成功しました。テストと安定性証明に時間がかかるため、完全な開発完了および耐空性認証の獲得は2028年になる予定です。この過程で開発費は1800億ウォン以上かかる見通しです。
ギアボックス開発成功による波及効果は確実です。既存のスリオンを超える「スーパー・スリオン」が誕生し得ます。出力は27%増強され、最大離陸重量は15%増加し、事実上新型ヘリに近い強力な性能へとスリオンがアップグレードされます。定期整備サイクルおよび寿命も2倍に延び、維持コストも下がるため、見た目こそ同じですが中身は新しいヘリに変わるのと同じです。
問題は、苦労して開発したスリオン用ギアボックスを適用した「改良型スリオン」に対して、いまだに卑下や批判をする動きが存在することです。スリオンヘリの性能改良が不必要だったと事後的に解釈する深層記事も出ています。スリオンヘリは「ライト級」、UH-60ヘリは「ミドル級」と言われますが、国産化ギアボックスが適用されたスリオンはUH-60と同じエンジンを使用し、ほぼ同等の出力を出すことができるため、UH-60級の貨物輸送や武装運用能力を発揮できます。
長期間挑戦してきたギアボックスの国産化が、ようやく結実しようとしています。今回登場した新型国産ギアボックスと、新型任務コンピューター、操縦席ディスプレイ、新型電子光学装置、新型航法装備、自動飛行操縦装置、そして赤外線対空ミサイルを妨害する指向性赤外線妨害装置(DIRCM)を搭載する次世代性能改良スリオン事業が、適期に推進されなければなりません。せっかく新しい性能を持つ改良型スリオンを作っても、韓国軍が使用しなければ、追加輸出の機会を掴むのも容易ではないからです。
これに加え、最近の高価格や性能改良に伴う部品廃番問題に悩まされる外国製攻撃ヘリに代わり、LAHと共に作戦を行う「ヘビー級スリオン攻撃ヘリ」を陸軍が運用するかどうか、その所要を検証すべきです。現在、海兵隊のマリンオン・ヘリを改良した上陸攻撃ヘリMAH-1が成功裏に開発されましたが、基本型スリオンをベースにしたMAH-1上陸攻撃ヘリも、国産「天剣(チョンゴム)」対戦車ミサイル、レーザー誘導ロケット、20mm機関砲などを搭載し、海外の攻撃ヘリと対等な水準の作戦能力を備えています。
ここに、今回開発が完了した新型ギアボックスとDIRCMを装着した陸軍型スリオン攻撃ヘリ、仮称SAH(Surion Attack Helicopter)-1の開発が推進されれば、上陸攻撃ヘリよりも多くの武装を搭載しつつ、余裕のある出力で機動性が保証されます。フランス製エンジンの納期問題に悩むLAH-1の納期問題を一部解決するだけでなく、国産対戦車ミサイル16発を搭載した強力な国産攻撃ヘリとして期待できます。
ミサイルよりも重要なのは、最近注目を集めているドローンです。近年の攻撃ヘリは有人・無人複合(MUM-T)コンセプトとして、ヘリからドローンを発射するいわゆる「ALE」ドローンを搭載するのがトレンドです。海外の攻撃ヘリが搭載可能な米アンドゥリル(Anduril)社のAltius-600ドローンは、台湾への輸出価格基準で約100万ドルに達し、国産ALEドローンや国産対戦車ミサイルよりも遥かに高額で、韓国軍が運用するにはハードルが高いです。
せっかく国産化した核心技術を十分に活用するには適切な投資が必要であり、軍が長期的なコスト削減と国産化による経済性、メンテナンスの容易さを考慮して所要を決定すべきです。今回スリオン用ギアボックスの国産化に成功したことを受け、韓国軍が武装搭載能力に優れた国産攻撃ヘリの開発に関心を持つべきだと言うのは、このためです。