[비즈한국] 通りすがりの女子高生に凶器を振り回したJang Yoon-ki、義母を暴行し殺害したJo Jae-bok…。毎日、重大犯罪者に直面する時代だ。しばしば疑問に思う。両親、恋人、あるいは他人を殺した者たちは、親が虐待したから、恋人が去ったから、あるいは単に腹が立ったからといった理由を挙げる。しかし、そのような状況で誰もが殺人者になるわけではない。誰かは苦痛を乗り越える一方で、誰かは暴力を振り回す。両者の違いは何だろうか?どのような人が犯罪者になるのだろうか?
こうした問いに答えとなりそうな本が出版された。新刊『ダーク・ファクター』は、ドイツの心理学者ベンヤミン・E・ヒルビッヒ、モルテン・モースハーゲン、インゴ・ゼットラーが10年間、世界中の250万人を研究した結果をまとめた本だ。最新の行動心理学研究に基づき、「悪の本性」を探求する。

ドイツには「機会が泥棒を作る」という諺がある。これを確認するために実験を行った。サイコロを振って6が出れば金を与え、他の数字が出れば金を与えないというもの。参加者はその気になれば嘘をついて金を受け取ることができる。実験の結果、興味深いことに嘘をついた人は参加者の20~35%程度だった。金をもっと多く与えたり、課題を免除したりする形で利益を変えても比率は似ていた。
特に、一度嘘をついた人はその後も繰り返す可能性が高かった。機会があるからといって誰もが泥棒になるわけではないが、一度嘘をついた人は再び嘘をつく可能性が大きいということだ。このように悪行は繰り返され、悪の性格は様々な面で現れるものだ。
本書は、私たちが日常でよく遭遇する嘘、盗み、嫌悪発言、いじめなどの「小さな悪」から出発し、人間本性の中にある悪の核心「ダーク・ファクター(dark factor)」を掘り下げる。ダーク・ファクターは、悪行を犯しやすい性格特性を「D因子」と名付け、数値化したものだ。D因子が高い人々は、自分の利益を他人よりも優位に置き、他人の苦痛を二次的あるいは無意味なものとして扱う。意図的であれ無意識であれ、「他人に被害をもたらす行為」をすることが核心である。こうした傾向は、自分は他人より優れているという「優越感」、世の中は危険な場所だと信じる「不信」、生存をめぐる競争で他人より優位にいなければならないという「位階意識」のような、自分の行動を正当化しようとする信念として発現される。

著者は、D因子をどのように測定し比較できるか、性別や学歴、知能のような他の特性とどのような関係があるのかを考察する。そして、これが年齢に応じてどう変化するのか、遺伝的要因があるのか、社会的環境はどのような影響を与えるのかなども扱う。根本的には、悪く生きることは果たして得なのか、それが幸福や満足につながるのかまで探求する。
特に興味深い点は、不安定さや不平等のような社会的環境の違いがD因子を強化しうるという研究結果だ。例えば、食料や水のような必須資源が不足し、他人が犠牲にならなければ自分が生存を保障されないような環境であれば、D因子が高いほど生存に有利である。このような状況が続くと、悪行は有用あるいは不可避なものと見なされ、社会全体に悪が蔓延する。
逆に言えば、社会の不安定さや不平等を解消し、その影響を緩和できる制度的装置を構築すれば、社会全体のD因子を下げることができるのだ。個々人の性格や行動を変えるのは難しいが、社会制度やセーフティネットをしっかり構築することは可能だ。これこそが社会全体の悪を減らす強力かつ迅速な解決方法だろう。
嘘をつき、他人の苦痛を無視し、どうにかして上を目指す人を私たちはしばしば目にする。時には、そうでなければ成功できないのではないかという気もする。ならば、彼らは幸せなのだろうか、満足しているのだろうか。
「幸いにも」研究結果によると、ダーク・ファクターが高い人ほど、人生全般において満足度が低い可能性が高い。他人を犠牲にする形で得る利益は、長く見た時に個人の幸福には寄与しないということだ。悪を通じて得た成功は、直接的に幸福にはつながらない。だから、善良に成功し、皆で幸せになろう。
ちなみに、自分のダーク・ファクターがどの程度か気になるなら、著者たちのアンケートサイトで直接確認してみることができる。心の準備ができたら挑戦してみてほしい。