[비즈한국] ゴルファーがよく使う言葉がある。「フィールド(field)」だ。「フィールドにはいつ出るの?」「週末にフィールドに行くから」という会話の中の「フィールド」だ。練習場ではうまくいくのにフィールドではうまくいかないとぼやいたり、プロがラウンドに同行してスイングのコツやマネジメント方法などを教えることを「フィールドレッスン」と呼んだりする。アメリカ人やイギリス人に「フィールドレッスン」と言っても伝わるだろうか?そうではない。
大韓民国のゴルファーにとって「フィールド」はすなわち「ゴルフコース」だが、彼らにとって「フィールド」はゴルフ場やゴルフコースのことではない。メジャーリーグのニューヨーク・メッツのホーム球場がシティ・フィールド、シカゴ・カブスの球場がリグレー・フィールド、プレミアリーグのリヴァプールのホーム球場がアンフィールドではあるが、彼らはゴルフコースを指す際に「ゴルフコース」という言葉しか使わない。「フィールドレッスン」は「プレーイング・レッスン」や「オンコース・レッスン(on-course lesson)」と言うべきだ。大韓民国のゴルファーが使う「フィールド」は、残念ながら代表的なコングリッシュ(韓国式英語)である。

もちろん、この言葉が間違っているから使うなと言っているわけではない。知っておこうという話だ。もし海外でラウンドする機会があれば、外国人はこのように言っても聞き取れないので、その時は正確な英語の用語を使ったほうが良いのではないだろうか?実際、「フィールド」という言葉は、その響きだけで大韓民国のゴルファーの心をときめかせ、まるで一番綺麗に整えられた自然の中にピクニックに行くような気分にさせてくれる言葉ではないか。
スポーツ用語は、その競技が始まった宗主国の言語に従う。テコンドーの用語は韓国語であり、柔道は日本語である。用語に英語が特に多いのは、人類の多くのスポーツが英語圏、特にイギリスで始まったからだ。ゴルフもスコットランドで始まったという説が有力だ。スコットランドの古語であった用語が次第に英語化され、特に18、19世紀の大英帝国時代の貴族たちがゴルフをより広い世界へと拡散させ、ルールも用語も体系化した。
1900年頃に朝鮮にゴルフが初めて伝わり、日本の影響を受けながら、韓国独自のゴルフ用語が誕生した。最も代表的なのが「ダブルパー」だ。大叩き(8打以上など)を意味するダブルパーは、スクリーンゴルフではまるで公式用語であるかのように使われることもある。誰かがアメリカ人ゴルファーに尋ねた。「韓国にはゴルフに『ダブルパー(double par)』というものがある。どういう意味か当ててみて」。アメリカ人ゴルファーは答えた。「1ホールで2オーバーしたこと?」。彼にとって「ダブル」のイメージは、ダブルボギーの方に近い。韓国と日本だけで使われる用語がダブルパーだ。もちろん日本では「ダブルパー」となる。
大韓民国のゴルファーが心から愛し、ラウンドに出るたびに胸の片隅に期待と共に大切にしまっている言葉が「ラベ(自己ベスト)」だ。ラベは何の略かと聞けば、「life best」や「lifetime best score」とうまく答えることもある。私たちが大好きな「ラベ」も、イギリスやアメリカでは全く使われない言葉だ。言葉の見た目がもっともらしく、通じそうな気もするが、彼らから返ってくる答えは、おそらく「何だって?」だろう。
「パーソナル・ベスト・スコア(personal best score)」や「キャリア・ロウ(career low)」という言葉が使われる。繰り返しになるが、そうやって言葉を置き換えようと言っているわけではない。私たちが使ってきた言葉には、その時々の思い出や光景の記憶が染みついている。大韓民国のゴルファーにとって「ラベ」には、間違いなく「パーソナル・ベスト・スコア」以上の切実な希望とロマンが込められている。
多くの大韓民国のゴルファーは「ラウンド」を「ラウンディング(rounding)」と言う。さらには略して「ランディング」とさえ言う。英語圏の外国人にとっては生まれて初めて聞く不自然な言葉だが、ラウンドよりラウンディングの方が、なぜかより明るく楽しそうに聞こえる。
知っておくという意味で、いくつか挙げてみよう。パー3をショートホール、パー4をミドルホール、パー5をロングホールと呼ぶのも、大韓民国のゴルファー独自の用語だ。その意味と使い方をよく考えれば、確かにそうなるだろうと納得できるはずだ。レッスンプログラムでよく登場する「ハンドファースト」も「ハンドフォワード」が正しい言葉だ。ボールが置かれた状態を指す「ライ(lie)」は、ライが良い、悪いとして使われるが、私たちは左のライ、右のライのように、傾斜(break)という意味で使っている。
外国人とラウンドしてみると、彼らは「ナイス」という言葉をあまり使わない。私たちは「ナイスショット」を連発するが、彼らの口から出る言葉は「グッドショット」や「グレートショット」だ。知っておこうという趣旨でコングリッシュのゴルフ用語について記してみた。もちろん、私も今でもフィールドという言葉を使う。その言葉を聞くだけで、私の心は青い芝生の上へと運ばれるからだ。「ラベ」という言葉もよく使う。誰かに一言添える機会があれば、必ず書く言葉がある。
「私のラベはまだ出ていない。」
筆者のカン・チャンウクは?広告人であり作家。第一企画でコピーライターとしてキャリアをスタートさせ、現在は映像プロダクション「時代の視線」の代表を務めている。ゴルフを愛し、USGTFティーチングプロの資格を取得。執筆への情熱から、ゴルフに関する著書『ゴルフの喜び』、『バッドゴルフ』、『真心ゴルフ』、『ゴルフ思考、思考ゴルフ』を出版した。YouTubeチャンネル「バッドゴルフ」を運営し、ゴルフを巡る多様な物語や考えを読者や視聴者と分かち合っている。