[비즈한국] ソウル市の水道水「アリス」の原水から、放射性物質が検出されていた事実が明らかになった。ビジネス韓国が入手したソウル市の放射性物質検査結果資料によると、2012年から2024年まで実施された水質検査において、極めて微量の放射線が6回、ラドンが2回、合計8回検出されていた。ソウル市の関係者は「世界保健機関(WHO)や国内の基準値を大幅に下回る最小検出値であり、安全性に問題はない」と説明した。

ソウル市がアリスの放射性物質検査を開始したのは2012年のことだ。2011年の福島第一原発事故以降、放射能漏れに対する不安が高まったことを受けた措置である。2016年からは項目を拡大し、人工放射性物質5種、天然放射性物質6種、放射線1種を検査している。北朝鮮の核実験による放射能漏れの可能性が指摘されたためだ。当時、ソウル市は「これまで放射性物質が検出されたことは一度もない」とし、「アリスの放射性物質監視を継続的に強化していく」と明らかにしていた。
しかし、ビジネス韓国が入手した2012年から2024年までのアリス放射性物質検査結果によると、取水場に集められたアリスの原水から一部の放射性物質が検出されていた。検出された放射性物質は「放射線全アルファ(Gross-α/放射性物質の総放射能量)」と、天然放射性物質に分類される「ラドン-222」である。
「放射線全アルファ」は2014年、2022年、2024年に合計6回、「ラドン-222」は2022年に2回検出された。検出数値は、「放射線全アルファ」が1リットルあたり0.01~0.022Bq(ベクレル)、「ラドン-222」が1リットルあたり0.2Bqであった。ただし、放射性物質が検出されたのはアリスの原水であり、浄水処理を経たアリス(水道水)からは検出されていない。
ソウル市は、放射性物質の検出量はソウル市の管理基準に達していないと説明した。ソウル市によると、「放射線全アルファ」についてはWHO勧告基準の1リットルあたり0.5Bq、「ラドン-222」についてはEU(欧州連合)基準の1リットルあたり100Bq、環境部基準の1リットルあたり148Bq(地下水)を管理基準としている。
ソウル市・ソウル水研究院の関係者は「検出された放射性物質の濃度は、検査機器が測定できる最小値のレベルだ。高度な浄水処理を経て、浄水後にはすべて不検出となっている。非常に低い濃度であるため、安全性を証明する目的で定期的にモニタリングしている」と説明した。
これまでソウル市は、放射性物質が検出された事実を公表していなかった。ソウルアリス本部のホームページを通じて定期的な水質検査結果を公開しているものの、そこに記載される放射性物質項目は「ヨウ素-131」と「ウラン-238」のみである。
放射性物質が検出された原因を分析する必要があるとの指摘も出ている。市民放射能監視センターのチェ・ギョンスク活動家は「放射線全アルファが合計6回検出されたが、この検査だけでは天然放射性物質なのか人工放射性物質なのか判別が難しい。個別の核種を分析し、北朝鮮の核実験の影響であるかなど、原因を追跡する必要がある。検査結果も国民の知る権利の観点から公開すべきだ」と指摘した。
ソウル市は、これまで原因を別途分析したことはないと明かした。前述のソウル水研究院の関係者は「放射線全アルファの場合はモニタリング目的で確認しているため、個別の核種を分析してはいない」と説明した。