【Biz Hankook】近年、人体組織の美容施術への使用が議論となる中、別途の処方コードや疾患コードなしで医師の判断だけで人体組織を移植でき、これを検証する手続きも存在しないことが確認された。現行法上、人体組織の移植は「倫理的に妥当で医学的に認められた方法」によって行うべきと明示されているだけで、具体的な移植方法が定められていないためだ。医療界の一部からは、こうした穴があるために人体組織の移植が濫用されているとの指摘が出ている。

「毛穴縮小」、「シミ改善」。皮膚科で使われる人体組織移植製品の宣伝文句だ。亡くなった方の人体組織が、スキンブースターなどの皮膚美容に使われている。人体組織はどのように美容目的で使用され得るのだろうか。
一部では医学的判断に基づいて人体組織を処方していると説明するが、実際には処方コードや疾患コードなしで人体組織の移植が可能である。ある皮膚科医は「人体組織移植材も他の美容施術と同様に、処方自体を行わず、処方コードや疾患コードを入力することもない」と説明した。
機能的な問題がなくても使える美容施術製品のように人体組織を使えるという説明だ。実際に人体組織を移植した後は、関連法令に基づき組織移植結果記録書を組織バンクに提出しなければならないが、移植目的や処方コードを記載することはない。先の医師は「他のスキンブースターとの違いは組織移植結果記録書を提出しなければならない点だが、移植材を生産した会社は法令に基づき、この事実を患者に告知する義務はないと案内している」と語った。

このような状況のため、機能的な問題がなくても人体組織を「自由に」移植できる。最近拡散しているスキンブースター以外にも、性器増大手術、鼻の整形手術などに人体組織が活用されているのが実情だ。
移植方法に対する規定も明確でないため、移植材をスキンブースター注射や針注射など、様々な美容施術の形で移植することが可能だ。医療業界の関係者は「人体組織を健康ジュースのように飲める形にして処方しても法的に問題にならないのではないか」と指摘した。
人体組織移植材(治療材料)の療養給付対象可否を決定する健康保険審査評価院は「関係法令の該当範囲内で、医療人の医学的判断に基づいて使用することを原則とする。一部の人体組織治療材料の場合、詳細事項の告示など給付基準によって範囲や回数などが定められることがある」と説明した。ただし、すべての人体組織移植材に詳細事項が定められているわけではない。
結局、人体組織の管理・分配は厳格に規定されているものの、実際の移植プロセスには明確な基準がなく、死角が生じているとの指摘だ。韓国公共組織バンクもまた、国内の人体組織が安全か、分配が適切に行われているかを管理するが、分配された人体組織の「処方」が適切かどうかは判断しない。海外の人体組織を管理する食品医薬品安全処(食薬処)も同様だ。寄贈者の感染有無や組織の安全性、分配過程は管理するが、実際の移植段階の適切性は確認しない。
現行法上、人体組織の移植は「倫理的に妥当で医学的に認められた方法」によって行わなければならないと明記されている。移植目的については「人の身体の完全性を期し、生理的機能の回復のために、移植の目的で」と明示されている。保健福祉部は、法条項が曖昧であり、美容目的かどうかを明確に区分することが難しいと説明する。例えば、乳がん患者の胸の再建手術、火傷患者の皮膚再建などは、治療目的か美容目的かを明確に区分しにくいということだ。ただし、福祉部は食薬処との協議を通じて、組織移植時に移植目的を記載するようにするなど、補完策を用意すると明らかにしている。


しかし、業界関係者の話は異なる。一部の濫用があるとしても、目的自体を区分することは難しくないと説明する。実際に実損医療保険などの民間保険では、「身体の必須機能改善目的ではない外見改善目的」の医療費請求は不可能だと約款に明示している。
保険業界の関係者は「処方コードなしで美容目的だけでは保険請求は不可能であり、そのため美容目的と治療目的を区分することは難しくない。非給付項目であっても、処方コードに基づけば請求が可能だ。もちろん、医療現場で実費処理ができるように処方コードや病名を調整する場合もある。例えば、鼻を整形する際に鼻中隔弯曲症と一緒に請求すれば保険処理が可能だ。ただし、これは技術的に一部濫用する事例であり、目的自体を区分することに混線はない」と述べた。